
全てをこの1日に凝縮したような”THE DAY OF TAKURO”な
1日でした。
守備練習を終えたあたりから試合モードに入って険しい戦う男の顔に
なっていました。
始球式では二人の娘さんがマウンドに登り、長女のはる佳さんが
ストライクを投げました。
それを後方から見守るパパ、タクロー。粋な演出ですね。


1番ショート、石井琢郎はそのまま1番で使える本物の核弾頭でした。
初回に得意の流し打ちでレフト前へ。

後続のヒットで3塁まで進みます。
そこにはかつてしのぎを削った緒方コーチが居ました。

2打席目は空振り三振となるも、3打席目は四球を選ぶなど
リードオフマンの役目をきっちりと果たします。

何しろ『1番ショート、石井琢郎』のコールに球場は声援に包まれ
大変な盛り上がりです。

最後の最後、9回にドラマがありました。
カープはこう言う演出好きですね。
前田の2000本安打しかり、佐々岡の引退試合しかりです。
石井を師と仰ぐひとり、堂林がこの日2本目の
ヒットを放ち、石原が打席の時、次打者の東出が琢朗に何事かを
囁きます。

二三度頷いた琢郎、四球の石原に思わず声が出ます。

東出が送って2アウト、2、3塁、一打逆転サヨナラのチャンス。
静かに打席に向かう石井琢郎。

9回になっても相手投手、メッセンジャーの球威は衰えず、
詰まった打球がファウルになります。


琢朗の真骨頂、レフト線への流し打ちも惜しくもファウルになりました。


そしてズムスタ最後の一振りはカープファンとカープナインの
思いは届かず、ライトへのフライとなりました。


これがズムスタで見る最後の打席でした。
ベンチに戻る琢郎は悔しそうな顔で笑顔はありませんでした。
そしていよいよ最終章へと向かいます。
posted by 和をん at 11:06| 広島 |
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石井琢朗
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