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2008年04月15日

不定期連載-俺達の散歩道(ストリート)Vol.4

Vol.4スタート

朝6時半まずミツヤが”一旦家に帰るわ”と車を置いたまま出て行き、タツヤはまだ放心状態のリュージを伴ってこれまた歩いてアパートを出て行った。出掛けに”ヨシアキ、居てもいいけど出る時は鍵を閉めて、キーはいつものポストの隅にな、ヨロシク”それだけ告げて。
今日は会社へ行く気はもう全然なかった。
取りあえずシャワーを浴びて冷蔵庫を物色して牛乳を見つけ、そのまま構わずにゴクゴクと飲み干した。
酒が完全に抜けている訳ではないがこのままここに居ても仕方ない。
タツヤの部屋の鍵を閉めてキーをいつもの場所に隠した。
俺のデトマソは朝露の中にフロントウインドウを朝日にギラギラさせながらアパートの前でジッと待っていた。
”仕方が無い”独り言を呟くと、菊ヶ浜の駐車場に向かった。
電話ボックスの近くのスペースに止めて、缶ジュースでも買おうかと自販機に向けて歩き出した俺の視界に見てはいけないものが目に入った。
10−86のナンバーが貼り付けられたカローラレビンGTV。
上半分が赤、下半分が黒のツートンカラーだ。
タイヤはピレリーP6ホイールはつや消しの黒で染められたブラックレーシングのスポークタイプ、マフラーは柿本か?
ショックも社外品に変えられてる様子だ。
時計はもう午前8時を回っている幽霊ならもう出ては来れない時間であることは間違いない。
2、3歩幽霊車に近づいた時、不意に運転席側のドアが少し開いた。
ドアの真下にコンバースの白いバスケットシューズがそっと着地した。
その上から片方ずつパールカラーの形のよい貝殻を並べたような小さな爪先がスッ、スッとシューズの中に納まっていった。
もはやこの血塗られたレビンの持ち主は人間であると考えを変えなくてはなるまい。
しかも相手はどう考えても野郎ではないように思えるのだ。
案の定、白いバスケットシューズが前へ進みだし、扉からは長い髪の女の子が現われた。
シューズの紐を交互に結び終えるとシャムネコのように綺麗な伸びをして、驚いたように俺の車と俺の顔を見比べて、チョコンとお辞儀をした。
幽霊の正体見たり何て可愛い女の子なんだ〜。
この子が昨日俺達を手玉に取ったレビンのドライバーなのか?
有り得ない、そんなはずは無い。
何度も自分の中で呪文のように繰り返した。

ラベル:クルマネタ
posted by 和をん at 21:04| 広島 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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