
19882日、その重さは過ごした者にしかわからないだろう。




1年365日として実におよそ5年と5ヶ月ぶりに1軍のマウンドに
河内貴哉は帰って来た。
半月前まで1年半に渡って背負った124番に別れを告げ、かつての
栄光が詰まった24番を引っさげて。
思えば最初に河内投手を生で見たのは2007年の秋、大野練習場でだった。
その後すぐに彼は表舞台から姿を消し、闘う相手を敵チームの打者から
己のケガと己自身に替えて自分の運命と向き合った。
ドラ1で3球団競合の末、カープに入団し、オールスターゲームにも出場した
スター選手がどん底から這い上がって来たのだ。
しかし、まだ今はスタートライン。
やっと相手チームの打者と対戦する場所が与えられただけだ。
そこで結果を残して初めて24番を背負い続ける資格を与えられるのだ。
かつての輝きを、夢の続きをこれから走って欲しい。
きっと出来ると信じて。